2010年8月12日木曜日

袖丈不足縫い直し

長襦袢の袖丈を長くしたいのに、袖下の縫い代が少なくて長くできない場合の直し方です。
和裁塾で、この方法で袖丈を直している方のご紹介をしましたところ、
詳しく教えて下さいとのメールを頂きましたのでご紹介します。
今回は、単衣袖の長襦袢の場合です。

長襦袢の袖丈を1尺2寸8分にしたいのですが、
袖の布は縫い代を入れても1尺3寸×2しか有りませんでした。
後ろ身頃に内揚げが充分有れば、後ろ身頃から新しい袖を切り取ることができます。
今回は1尺2寸8分の袖丈にしたいので、
布は『袖丈×2+縫い代分約2寸』で2尺8寸必要です。

元の袖との差が2寸ですので、後ろ身頃の内揚げが2寸5分以上ないとできません。
2寸5分とは、『元の袖丈と新しい袖の差×2+縫い代分5分』です。

まず、袖付けを解いて身頃からはずします。
袖の縫い目はすべて解いて、アイロンで折り筋を消しておきます。

身頃は、後ろ身頃の裾の絎け目を解きます。
背縫いと脇絎け目と脇縫いを身八つ口止まりの下のあたりまで解きます。
後ろ身頃の内揚げも解いておきます。
解いたら裾折り返しの寸法Aと、裾線から揚げ位置までの寸法Bを測っておきます。

後ろ身頃の折り筋をアイロンで伸ばし、新しい袖丈を切り取ります。
今回は1尺2寸8分の袖丈にしたいので2尺8寸必要です。

前の袖布を後ろ身頃に接ぎます。折り伏せ縫いで縫うとよいでしょう。
裾から、裾折り返しAの寸法を測って標を付けます。
次に、Aを測ったところから図2の寸法を測ります。
また、身八つ止まりから1寸下に揚げ位置の標を付けます。
後ろ身頃の背縫い(袋縫い)を縫って、後ろ幅の標を付け、内揚げを縫います。。
脇縫を縫って絎けたら、裾を折り返して絎けてください。

身頃から切り取った袖用の布で袖を仕立て、
袖付けをして、振りを絎けます。

お訪ね↓下さいませ(^u^)
〔 和裁塾 縁 会 〕

にほんブログ村ランキング参加中です。
よろしかったらクリックを!
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ

0 件のコメント:

コメントを投稿