2017年1月10日火曜日

新年会の着物

今年の新年会は、訪問着にしました。
なかなか着る機会がなくて仕舞いっ放しの訪問着、4年振りの登場です。
4年前とほぼ同じ組み合わせでした
帯は川島、帯締めは道明『浮糸』鎌倉組。4年前は帯と帯締めの色が似過ぎていて止めたのですが、縁の金糸が効いて、帯締めはちゃんと主張していました。
 
この着物は、藤工房さんで仕立てて頂いたのですが、見事な柄合わせをご紹介させて下さい。
下の写真の青い矢印にご注目下さい。
細~い糸目が身頃と襟に通っていますが、きれいに合っています。
襟の柄合わせは、左身頃側だけ合うように柄付けされている物が多いのです。
片側だけの柄合わせなら簡単ですが、左右の襟両方の柄合わせの物は、大変難しいのです。
左右の襟の柄合わせを決める時、布に合った適度な緩みを襟に加えた上で、身頃の襟肩明きの位置を決めなければならないので、かなり高度な技術です。
テレビや雑誌を見ていて、女優さんが素晴らしい訪問着や振り袖を着ていらっしゃるのに、襟の柄が片方しか合っていなくて、残念に思う事が良くあります。

藤工房さんは、背の低い私のために、衽や襟にまで内揚げを取って下さいました。
衽の揚げは、剣先(衽上部)の柄を合わせるため、襟の揚げは、襟先の柄を合わせるために、布を裁ち切ることなく、内揚げを入れてあるのです。
下の写真は上前の襟先ですが、青い丸の中の葉の柄が合っています。
着付けたら見えなくなってしまう柄ですが、ここを合わせるための襟の内揚げです。職人さんのこだわり、丁寧なお仕事です。
最近は、ここまでのお仕事をして頂ける仕立て屋さんはなかなかありません。
いつも私がお願いするのは、藤工房松戸店です。

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