2012年3月17日土曜日

和裁塾だより  3/17

雨の中、6名の方にご参加頂き開講致しました。

SDさんは、無双袖長襦袢の直しです。身丈を3寸5分出します。
内揚げと裾の返りで出しますが、竪衿丈が不足するので上衿からカットする事にしました。
なので衿をすべて解いて縫い直さなくてはなりません。
繰越し寸法も違っていたので、袖も外して繰り越しも直す事にしました。
袖を外すなら、ついでに裄も直したら…という事になり、大手術です。
解くところを終えて身頃の標付けをしました。
揚げの縫いまで進みました。裾の縫いが宿題です。
殆ど長襦袢の仕立状態になってしまいましたが、マイサイズ目指して頑張りましょう。

Ⅰさんは2部式襦袢の身頃を縫っています。
脇絎けまで済んだので、裾を絎けて前幅の標を付けて、衿付けまで進みました。
衿肩周りには、バイヤスの力布を付けました。
この方が、表に肩当ての線が響かなくてすっきり着られます。
次回、衿幅を標して絎ければ出来上がります。
もう1点長襦袢の袖丈詰めと身丈の直しをします。
身頃には内揚げが無く、裾の返りも少ないので、袖丈からカットした物を裾に接いで、裾返りにします。
袖を外して丈を詰めるので、ついでに裄もピッタリに直しましょう。
SDさん同様の大手術です。頑張りましょうね。

SKさんは、ウールの着物を解いて名古屋帯に仕立て直します。
帯をしめた時に隠れるところに接ぎが入る様に工夫して接いで来られました。
お太鼓の部分に躾を掛けて標を付け、縫いました。
胴周りによじれが出てしまったので、接ぎの部分で調節しました、
次回は胴周りを縫い上げて、帯芯のカットに入ります。
麻の葉模様の落ち着いた色の帯が出来上がりますね。

STさんは袷の着物を縫っています。
かなり形になって来て、完成に近づきつつあります。
まず、衿先を作って衿付けの中綴じをしました。
三つ襟芯を入れて、衿幅を整え中の縫い代をとじ付けました。
衿裏の絎けは、仕付けで押さえて宿題にして、共衿を絎けました。
次に衽付けの中綴じをして、褄下の絎けそして衽の裾綴じを入れて完成です。
片側は出来上がったので残りは宿題です。
次回には出来上がった物が拝見できそうです。
後ひと息です。頑張って仕上げて下さい。

Nさんはウールアンサンブルの袖丈詰めと裄直しです。
ウールの布幅はいっぱいなので羽織の振りに別布を足してぎりぎりまで出す事にしました。
袖の丸みを3㎝にしたのですが、これがなかなか決まらずに時間が掛ってしまいました。
袖が4枚有るので大変です。袖幅の標を付けて袖付けに進みました。
これで着物は出来上がりそうです。次回は、羽織の袖付けです。
8寸名古屋の仕立てもします。宿題頑張ってね。

少し遅れて到着したのはHさん、浴衣を縫っています。
衽付けですが、身頃と衽の標が合いません。
左右の身頃の丈が、どうした訳か2分違っていましたので、内揚げで調整しました。
ここで、手間取ってしまいましたが、衽が付け終わりました。
衽の絎けが宿題です。次回は褄下の絎けと裾絎け、そして衿付けに進みます。
そしたら、完成は目前です。
丁寧な仕事をなさるので、仕上がりが楽しみです。
頑張って下さいね。

冷たい雨の降る中、ご参加頂き有難うございました。
お疲れ様でした。

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