2010年3月3日水曜日

子供の着物 晴れ着編 σ(^v^)私の工夫

大分前に子供の着物(普段着)について書かせて頂きましたが
晴れ着はいづれ…といいながら随分日が過ぎてしまいました。
申し訳ありません。

子供が生まれて初めての晴れ着は初宮参り用の着物ですね。
お宮参りの時にお祖母さんが赤ちゃんを抱っこした上から掛ける着物です。
お初着とか掛け着と言いますね。これは一つ身です。
赤ちゃんに着せる着物も一つ身です。
次は三歳の七五三、この時は四つ身で仕立てます。
男の子は五歳の七五三、やはり四つ身です。もちろん羽織も四つ身にします。
四つ身は1反で羽織と着物ができます。
七歳で関東では本裁ちにしますが、京都では四つ身にすると聞きました。
京都では、十三詣りが一般的に行われるため「十三詣りが有るからそれまでは四つ身で良いわ」という事のようです。この四つ身は、たぶん車裁ちか前衿裁ちという裁ち方で三歳や五歳の四つ身とは裁ち方が違うと思います。七歳で四つ身は小さいです。
そして、近頃では、関東でも行われるようになった十三詣りには、本裁ちになります。      
   
我が家に孫が生まれた時、ネットショップやデパートや呉服店を見て回ったのですが、どれも似たり寄ったりで、これというのには出会えませんでした。
そして作ったのが下の写真の着物です。
白生地を2反買いました。1反は鳳凰や桐などが細かく織りだされた着物地で、1反は霞柄の長襦袢地です。
着物地はこっくりした紅に、長襦袢地は鶸色より濃い目の緑と1部は桃色に染めて貰いました。
着物は、長さがたっぷりあったので、三歳用の被布の分として1丈残して仕立てて貰いました。それでも、無双(共裾)仕立てに出来ました。
長襦袢地の方は1丈を桃色に染めて貰ったのですが、緑に染めた分で重ねの下着を無双で仕立て、桃色で半無双袖を作って、袖だけ3枚重ねにしました。
背に飾り紋を繍いで入れたかったのですが時間が足りませんでした。
でも、思ったように出来上がり、満足の一着となりました。

(写真左)振りは三枚重ねで良い色合いです。 
(写真右)袖口にはふっくりと口綿が入りさすがお誂えです。
(写真下)付け紐には紅白の糸で飾り縫いが施されています。
この頃私は、両手親指の関節が痛んで縫えなかったので藤工房さんにお願いしました。 

そして、残しておいた一丈で出来たのがこの被布です。
この頃は義母の介護で時間が無く、この着物も被布も藤工房さんにお願いしました。
着物は、市松人形とお揃いです。娘が七歳の時に仕立てた本裁ちの着物で作りました。
市松人形のところでも触れましたが、この柄はとても気に入っていたので、孫が生まれたら四つ身にして…と思い、洗い張りをして大事に仕舞ってあったのです。
市松人形を買った時に、衽を使っても四つ身は作れると思って市松に使ったので、市松とお揃いになりました。
娘の三歳の七五三の時も小紋だったのですが、この着物は知人のお孫さん(中学生)の着物になりました。三歳用の四つ身だって、残布をとっておけば大人用の着物になるのです。着物ってすごいですよね。
子供の晴れ着は絵羽柄になっているのが殆どですが、色無地や小紋で作ると後々繰り回しが利いて良いと思います。
もっと経済的にするには、お宮参りの掛け着を七五三の三歳用に利用する方法です。
お宮参りの掛け着の袖は大名袖なので、これを普通の袂袖に直して肩揚げ腰揚げをし、重ねの下着に半衿を掛けて長襦袢にして着せます。
掛け着の残布で被布を作って、着物と被布をお揃いにしても可愛いですよね。
息子の五歳の時も小紋でした。縮緬一反で四つ身の羽織と着物を作り、袴は結城の白生地を染ました。日枝神社にお参りに行って、お孫さんにお付添いのよそのおばあちゃま達に褒めて頂きました。
手の関節が変形してきて、段々自分で縫うのが難しくなってきたので、みんなこのまま大事にとってあります。孫やひ孫が着て呉れるだろうと思って……

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