2011年9月11日日曜日

和裁塾だより 9/10 ビタミンカラーの浴衣完成

少し涼しく過ごせて喜んでいたのも束の間、また夏に逆戻りしてしまいましたね。
そんな暑さの中、5名の参加を頂いて和裁塾開講しました。

Oさんの浴衣完成しました!!おめでとうございます。
仕上げ前でしわが目立ちますが(~_~;)ご覧下さい。
前回で袖付けまで済んでいたので、今日は振りを絎けて閂止めをして完成しました。皆さんからおめでとうの声が掛ります。嬉しい瞬間ですね。
反物が短めで、ギリギリの裁ち合わせでしたが、苦心の柄合わせ上手く行きましたね←自画自賛
そして今日からは、地色がブルーの綿縮の浴衣です。
柄合せも何とかまとまって、身頃の標付けまで進みました。
内揚げと背縫いが宿題です。頑張ってね!

Kさんは、体調を崩してしばらくお休みしていましたが、良くなってきたという事で久し振りの出席です。
両面染めの大人な浴衣をお仕立て中。今日は、脇縫いの始末です。
高級浴衣なのと、脇縫いの縫い代が多いので、開きで絎ける事にしました。
脇縫いを開きで始末するには、脇縫いを2回縫って間に忍び綴じを入れます。
その後、前裾から肩山を通って後の裾までずーっと絎けます。上等仕立てで折りぐけにしました。
中々骨の折れる仕事です。慎重に丁寧になさっていました。
浴衣が3枚目のKさん、大分要領をつかんできました(*^^)v

Tさんは、今日も部分縫いです。
女物単衣羽織の片身頃と衿付けです。
羽織の衿付けは難しいですね。なかなか苦戦しました。
その後は、袷羽織の片身頃と衿付け、袷になるとマチの止め身八つ口縫いとポイントが増えて大変です。
衿付けは、単衣と同じになります。
がんばってね(^_-)-☆

Sさんは、お久し振りの参加でした。麻長襦袢の直しです。
身丈を長くしたのですが、片方の衿先の縫いこみが短かったので、衿をすべて解く事になりました。
今回は、竪衿の衿先と絎けです。
本ぐけは前回ご説明済みだったのですが、あまりにお久し振りだったので、いつのまにかまつり絎けになっていました(@_@;)残念!
やり直して、上衿付けへ進みました。
衿の布が半端だったので新しくさらしで作りました、標を付けて衿先布を縫い付けて、身頃の衿肩周りには力布をつけます。
ここまでで、時間切れとなりました。次回上衿を付け衿先と絎けで完成します。
来年の夏は、すぐに着られますね(^_-)-☆

Hさんも、お忙しくてお久し振りです。
前回で浴衣が仕上がり、今日からは長襦袢です。
薄い鴇色から藤色に染め替えたという長襦袢、なかなか良い色に仕上がっています。
下がり藤(上がり藤)のたてわく柄が、背縫いで全然合っていないので、柄合わせをやり直しました。
ここが、縫い直しの面倒なところです。
片側の身頃だけ、今までの衿肩明きを前にずらして衿付けの中に隠します。
その為、背縫いを深くして、新しい衿肩明きを切ります。
これで、背縫いのたてわくがきれいに合いました。
長襦袢だって手抜きしないで柄を合わせましょう。
綸子初体験のHさん、ツルツル、テレテレの布に四苦八苦でしたが身頃の標付け終了です。
午後からの参加で、捗りませんでしたが、次回からかんばりましょう。
揚げ縫いと背縫いが宿題です。

今日は、おふたり見学に来て下さいました。
ご入会希望されていたのですが、満席の為しばらくお待ち頂いていたのです。
10月から、開講日を増やす事にしたのでご入会されました。有難うございます。
皆様、お暑い中、お疲れ様でした。宿題頑張って下さいね。

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2011年9月9日金曜日

時を結ぶ 組紐『道明』の世界展

時を結ぶ 組紐『道明』の世界展と題して展示会が開かれます。
会場は、西武新宿線 沼袋駅徒歩3分『シルクラブ
中野区沼袋2-30-4
中野山田呉服店所有の日本家屋でお庭も素晴らしいそうです。
今月19日から26日までで、11時~18時です。
復元の紐を含めて500点を展示するそうです。素晴らしい!
下の写真は鎌倉組の三井寺です。
三井寺は色々な色があるのですが、これは私の持っている三井寺と同じ色です。
19日と23日の午後2時から、講演会も有ります。
19日は、道明社長 山岡健八先生による『組紐の歴史』
23日は、文化学園大学名誉教授 道明三保子先生による『組紐にみる日本の美』
行きたいのは山々なのですが、義母の四十九日の法要と、秋のお彼岸が重なっていますから無理かも知れません。
興味のある方は是非お出掛け下さいませ。

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道明組紐教室では魅惑の特別講習が…

教室で今組んでいますのは、変り貝の口組みです。
今日は順調に行きましたが、時間が短くてほんの数cmしか進みませんでした。

九月十月に特別講習会で新しい組を教えて頂ける事になりました。
作品は下の写真、見本なので紐の真ん中から違う模様になっています。
この組は高台の上段と下段それぞれに二枚分の糸を交互にかけて組みます。
四枚物になります。
表にも裏にも出ていない糸は二枚の間に入っていて見えないのです。
複雑で難しそうですが、楽しみです。10月に参加します。

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和裁塾だより 9/7 紬裄直し完成

朝夕は大分過ごし易くなり秋を感じますね。
この日は、5人で開講致しました。

Mさんは、今日から綿麻縮の単衣を縫います。
粋な縞柄の着物です。
縞柄が一方方向になっているので、背縫いや袖付けをした時にも一方方向になるように気を付けます。
色の繰り返しが一方方向の縞柄
織キズは下前と衿に持って行き、裁ちを終えました。
袖と身頃の標付けまで進んだところで時間になり、内揚げと背縫いが宿題です。
頑張ってね!

Ⅰさんは、紬の裄と身幅出しです。
前回片袖を付けるところまで進みましたので、もう片方の袖を付け振りを絎けて、身八つ止まりに閂止めをして完成です。お疲れ様でした。
お下がりの古い着物は布幅が狭くて袖幅が出せない事が多いのですが、振りに別布を足して、袖幅を出す事が出来ました。
本当は着物の色に近い布を足すのですが、無かったので黒で…(~_~;)
着てしまえば長襦袢が重なるので、それ程目立たないと思うのですが…
次は、お召しの裄と身幅出しです。袖を外して身幅と肩幅の標を付けました。
脇縫いが宿題です。
大分理解が出来るようになりましたね。もう一枚直せば完璧ですね。

Kさんも裄直しです。
袖口の縫い代が多くて、袖幅が出せないので袖をすべて縫い直す事にしました。
それでも足りずに、Ⅰさん同様振りに足し布を付けました。
細かい仕事で、大変でしたね。
次回までに両袖を縫ってきて下さいね。

TKさんは、長襦袢の続きと思いきや、引き続き羽織の部分縫いです。
今回は女物単衣羽織の半身頃と衿付け、衿先の部分。
勘違いなさって、前下がりを縫っていられたので、そこを修正。
裾返り部分ののマチ付けを確認しました。
何度も縫い直しお疲れ様でした。

TMさんは、電車が止まったそうで午後からの参加になってしまいました。
遠いところ来て下さったのに、残念でしたね。お疲れ様!
Tさんは、前回見学に来て下さって、今日が初稽古です。
古い羽織を解いて名古屋帯を仕立てます。
洗い張りをどうしようかと迷っていらしたようですが、ご自分で洗ったそうです。
丁寧になさったようで、ごわつきもしわも無くきれいになっていました。
見学の時にプリントをお渡ししてどこに接ぎ目を入れれば良いかご説明したのですが、勘の良い方で帯の寸法に布を接いでお持ちになりました。
お太鼓の標を付けて縫い方をご説明したところで、時間になってしまったのですが、次回までにお太鼓を縫い上げていらっしゃると思いますから、三回の受講で仕上がりそうですね。

皆様お暑い中お疲れ様でした。
早く仕上がる様に、宿題頑張って下さいね。

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2011年9月4日日曜日

和裁塾だより 9/3

皆様、台風の影響はいかがでしたか?
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。
今日は、お1人キャンセルが有った物の、5名参加で開講致しました。

Tさんは、しばらくお休みされて、お久し振りの参加でした。
長襦袢が縫い掛けでしたので、その続きをなさるのかと思いましたら、部分縫いを沢山お持ちになりました。
他にも和裁教室へ行ってらっしゃるので、そちらでなさったものでしょうか?ご自分で自習された物でしょうか?
木綿の生地で、男物半無双長襦袢の袖、女物単衣羽織の袖、女物単衣羽織の半身頃…など、それらを手直しして終わりました。
次回からは、長襦袢の続きです。

Sさんは、更紗染め紬の袷を縫っています。
身頃を縫っていたのですが、身頃は、絎けがないだけで単衣と同じですから、ご自分で出来るはず…という事で、午後からはお袖を縫いました。
裏地羽二重に袖口布を回し付けで縫い合わせ、表と裏の袖口を合わせます。
この時、袖口のフキが袖口止まりでふっくりとなる様に、ちょっと工夫をします。
両袖の袖口を合わせて袖口下を縫うところまで、進みました。
次回は、両袖を完成させましょう。

KYさんは、単衣長襦袢を縫っています。
上衿の幅標を付けて、衿の中の縫いこみを整えて忍び綴じを2本入れます。
衿先を作って、衿裏を絎けます。
そしてさらに上衿の半襟の下になる部分の幅中央に忍び綴じをもう1本入れます。
その後は、袖付け、振り絎けと順調に進み、身八つ止まりに閂止めをして終わりです。振りの絎けが少し残ってしまいましたが、次回には完成作品をお見せできると思います。お楽しみに。

KJさんは、浴衣です。
繰り越し揚げを絎けて、後ろ幅、肩幅を標し、脇縫いへ進みました。
脇縫いの後は、袖付け周りの縫い代をよーく伸ばして、身八つ口下の縫い代に忍び綴じを入れます。
そして、脇縫いから、袖付け周りまでぐるっと耳ぐけをします。
脇縫いの絎けは、長いので終わるとほっとしますね。
次回は衽付けへ進みます。

Nさんは、うそつきの襦袢を縫っています。
今回は裾除けの続きです。
裾除けは並幅の長襦袢地で縫っているので、長襦袢の裾の方を縫うのと同じように縫います。
背縫いを縫って、後ろ幅を付けて脇縫い、裾を上げて、竪衿付けです。
そして次には腰布を付けて…ここまでと、紐をつくるのが宿題です。
化繊の長襦袢地なので、気軽に洗えますから普段着には便利ですね。
次回で、裾除けは完成ですね。半襦袢の衿付けへ進みましょう。
Nさんは、他のお教室でも和裁を習っていられるので、のみこみが早くて捗ります。

台風の影響を心配しながらの開講でしたが、雨に降られる事もなく無事に終了しました。皆様、宿題を頑張って下さいね。

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2011年9月2日金曜日

秋の七草色の帯締め (訂正あり)

*藤袴と萩の色が入れ替わっていましたので、訂正いたしました。
昨日の道明組紐教室では、秋の七草の色の帯締めを見せて頂きました。
秋の七草と言えば、女郎花(おみなえし)、尾花(おばな)=薄(すすき)、
桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ)ですね。
道明さんはこんな色であらわしました。
画像を大きめにしました。クリックで拡大表示します。
組むとこのように…きれいでしょ(^_-)-☆
右側7本が秋の七草です。
大暈しで笹波組は、更に素敵です。萩が撮れませんでした(/_;)
上段が撫子、桔梗、葛、下段が、薄、藤袴、女郎花です。

この七色を使った高麗組です。うっとりの美しさ(^u^)

次は、『扇面法華経冊子、無量義経』(下の写真)からのデザインです。
この秋色、好きです(^u^)
上は西大寺戸張の紐の組で、下は切り替え御岳組です。
西大寺戸張の紐とは、曼荼羅を納めた厨子に垂らされた布製の戸張の装飾の紐で、格子と縞の薄い2枚の紐が規則的に入れ替わるという凝った紐です。
扇面法華経冊子とは、四天王寺伝来で、平安末期の作。
装飾が施された扇形の紙料に写経をして、中央を綴じて冊子にした物。
そんなに古い物とは思えないくらい、きれいに色が残っていますね。
今、教室では変り貝の口組を組んでいますが、間違えては解いてちっとも捗りません。乱視の私には、高台は辛いです。


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2011年9月1日木曜日

和裁塾だより 8/31 グレーに藤色の揚羽柄の浴衣完成

長かった夏も終わりに近付き、朝夕は過ごし易くなってきました。
8月最終日の今日は、6名の枠を超えてご予約を頂いていたのですが、キャンセルが相次ぎ結局5名の参加で、開講致しました。

Kさんは、駒絽の小紋のなおしです。
袖丈を詰める予定だったのですが、絽目の曲りが気になって袖を縫い直したのでちょっと大変でした。
前回は、袖口の絎けが上手くできなくて宿題になっていたのですが、きれいに直していらっしゃいました。
袖付けまで進んだのですが、午後から用事が有って早くお帰りになったので、残念ながら仕上がりませんでした。次回で完成ですね。
お母様のお嫁入り支度のお着物は、殆ど袖を通していなくて仕付けが掛った状態だそうです。でも、残念ながら袖丈が長くてそのままでは着られないのです。
今日お持ちになった結城縮も、袖丈1尺5寸でした。
お袖を1枚縫っただけですが、直し方が分かったのでご自分でやって見るそうです。素晴らしい!
頑張って下さいね。

Yさんは浴衣です。
衿先を作って、衿絎けを仕上げて、袖付け振り絎けと進みました。
身八つ口止まりに閂止めをして、完成しました。
お仕事の都合で、月に1度しかいらっしゃれない事が多く、大分長く掛ってしまいましたが、完成しました。
嬉しいですね。夕涼みに、お祭りに、まだ少し着られますね。

Mさんは紬の単衣を直しています。身幅と裄出しです。
布幅がぎりぎりで振りの絎け代が足りないので、別布を足して見返しのようにしました。
身幅も肩幅も直って、袖付けへ進みました。振りの絎けが少し残ってしまいましたが、そこは宿題で完成しますね。
頑張って、仕上げて下さいね。身八つ止まりの閂止めもお忘れなく。

Nさんは、午後からの参加です。
ここしばらくは、お忙しくてお休みなさっていたので、お久し振りの参加でした。
小千谷縮を仕立てています。衿付けが済んで、衿を仕上げます。
その前に、縫い残して有った褄先の額縁を仕上げました。
衿の方は、衿の中の縫いこみをきれいに延ばして平らにして、衿肩明きには三つ襟芯を縫い付けます。
小千谷縮は度々お洗濯をしますから、掛け衿下には2本の忍び綴じを入れました。
裏衿を2分控えて絎け付けます。衿先まで進みたかったのですが、時間切れとなってしまいました。
この夏着用を目指していた小千谷縮、間に合いませんでしたね。
でも、来年も夏は来ますからね…頑張って仕上げてしまいましょうね。
次回は、まだ縫っていないという袖も縫ってしまいましょうね。
あと2回で、完成します。

そして、何時もは土曜日に参加のSさんは、夏休み中で午後から参加です。
今は、袷をお仕立て中なのですが、その合間に縫いたいからと綿縮の更紗染めをお持ちになりました。
柄合わせを見て下さいとの事でしたが、一方付け柄で、背の高いSさんは用尺も一杯です。
ちょっと手こずりましたが、なんとか終了しました。
お家でご自分でお縫いになるそうです。
頑張って下さいね。

それぞれ、お忙しい中時間を作って針仕事…みなさんお偉いです。
暑い夏も後少し…体調に気を付けつつ、お励み下さいませ(^O^)/

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