2011年7月10日日曜日

和裁塾だより 7/9 竺仙の絽浴衣完成

今年は、梅雨入りも早かったので、梅雨明けも早く暑い夏が長くなるのでは…と思っていたら、その通りになってしまいました。
でも、和裁塾縁会の皆さんは暑さにもめげず熱心に通って下さいます。
今日は7名の参加で賑やかに開講しました。

Yさんは竺仙の秋草を染めた浴衣を縫っています。
前回脇縫いまでが宿題でしたので、今回は脇縫い代の始末です。
脇縫いにきせを掛けて前身頃側に折り、身八つ下に忍び綴じを入れて、袖付け部分の縫い代を充分伸ばして、裾からぐるりと内揚げまで耳ぐけです。かなり絎けでが有る長さです。
次に前幅の標を付けて、衽を付けます。衽の縫い代の折り絎けと褄下の三つ折絎けまでが宿題です。
裾を絎けたら、衿付けそして袖付け…完成に近づきますね。

KJさんは、以前のお教室でやりかけた浴衣を縫い上げようと頑張っています。
衽を絎けて、衿付けに進みました。
消えてしまったのか、衽に衿付けの標が無かったので付けました。
面倒でも、糸標をしておくと消える心配は有りませんね。
衿肩明きにはバイヤス生地で作った力布を付けます。
地衿に共衿を縫いつけて衿付け側にグシ縫いをして、やっと衿付けです。
あと、1,2回で完成ですね。

KNさんは、今日からゆかたです。藍の両面染めです。
亀甲の中に色々な花を染めた柄の方を表に決めました。
柄合わせは大変楽で、標付けはすべて終了。
袖下の袋縫いと内揚げと背縫いが宿題です。
浴衣は3枚目、ちっとも覚えられませんと言いながら、ちゃんと覚えて来ましたね。
さて、何回で縫い上げられるでしょうか。

Sさんはシルックの薄物です。
黒地に絣柄のシックな着物、大人の着こなしで素敵に装えそうです。
広衿に掛け衿を掛けて、衿の縫いこみを充分伸ばし三つ襟芯を入れて、衿幅に折上げ綴じを入れます。
シルックは自宅でお洗濯をするのでしっかり2本の綴じを入れました。
衿を絎けて、袖を付ければ完成ですので、残りはご自分で出来そうです。
出来上がったら完成写真を送って下さいね。

KYさんは単衣の長襦袢です。
居敷き当てを脇縫いに綴じて脇を絎けました。
袖付け縫い代を出来上がりに折り上げて裾から揚げまでぐるっと絎けます。
後揚げ位置に居敷き当ての上部を絎けたら、裾を標通りに折り上げて絎けます。
次回は竪衿付けに進みます。後3回で完成ですね。
秋の単衣には充分間に合います。

Oさんは元気カラーの大胆な柄の浴衣です。
宿題が途中だったので、衽付けから始めました。
平日はお仕事ですから、宿題を終えるのも大変ですよね。
褄下の絎けまで出来れば次回は衿付けに進めます。
この夏着用を目指して頑張りましょう。

Hさんは浴衣の袖付けを終えて、浴衣完成です。
お仕事が忙しくて午後から参加の事が多く、間で4カ月ほどお休みされる事になったりで、完成が危ぶまれたのですが、とうとう完成しました。
喜びも一入です。お疲れ様でした。
ご覧下さい。竺仙の綿絽、細~い糸で織られた薄い生地に藍で染められた団扇と朝顔が涼しげです。最近はカラフルな浴衣が増えて来ましたが、やはり浴衣はこうでなくては…という柄です。

どなたかが1枚縫い上げると、皆さん我が事のように喜んで祝福の拍手です。
和裁塾縁会は和気あいあいと、針仕事を楽しんでいます。

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