この日は3名の方が受講して下さいました。
Sさんは完成した単衣紬長コートを持ってきて下さったので写真を撮りました。
ご覧下さい。なかなかの出来でしょう(*^^)v
裄寸法の長いSさん、袖幅に割を入れて(布幅を足す事)みました。
割りを入れた接ぎ目は模様にまぎれてそれ程目立ちません。
紐は、道明のではありませんが手組の組紐で特注です。
具合良く仕上がって満足のSさんです。
そして、単衣の小紋を始めたのですが…この小紋洗い張りをした物で、
なぜか衿肩明きがかなり深く切って有るのです。
このままでは背縫いが深くなって、肩幅寸法の長いSさんには致命的です。
そこで、切り貼り作戦となりました。
どこをどう取ってどう接ぐか、悩みぬいてやっと決定しました。
もともとは、前身頃だった所の裾を1部切って新しい肩の部分にしました。
切った所を前身頃の裾にしたので、深く切られた衿肩明きは腰ひもの位置になりました。衽が付いて大半は隠れますし表に出る部分も腰ひもの位置で、着ると見えなくなります。
後身頃からは、後身頃の裾から腰ひも位置までをカットして、そこへ元々の前裾からカットした物を接ぎますが、不足するので後身頃からカットした物を接ぎます。
丈が不足するので、着た時には見えなくなる部分に別布を接ぐ事にしました。
図をクリックすると大きく表示されます。
すごい継ぎ接ぎですが、なんとか必要な肩幅と身丈が確保できました。
袖はと見ると、袖幅がぎりぎりで振りの絎け代が少なすぎます。
そこで、衿布の幅からカットした物を縫い付けて足す事にしました。
広衿は3寸の上がりなので、1寸はカットできます。
このように縫い直しは、色々な問題がある事が多くて、
新しい物から仕立てるより難しいのです。
でもこの難関を越えれば後はいつもと同じ仕事です。
頑張りましょうね。
Hさんは、瓢柄の江戸小紋の袷の裄直しです。
袷の裄直しは、長襦袢、コートと今回が3枚目です。
前回は急ぎという事もあって、お手伝いしましたが、
手伝う個所を減らしていかないと、ご自分で出来るようになりません。
今回はなるべくご自分でして頂こうと思って、余り手を出さないようにしています。
説明を聞いてご自分で書いたノートで確認しながら縫っていました。
袖幅の直しが完成しました。
次回は身頃の直しです。
大変ですが直さないことには着られませんから、頑張りましょうね。
Kさんは浴衣が仕上がって半襦袢を縫っています。
半襦袢と浴衣は、衿の始末など重なる事が多いので、
そんな箇所はなるべくご自分の力でやって頂きます。
ペースダウンするかもしれませんが、習ったことは身に付けていかないと
何時まで経っても私のところへ来なくてはなりませんからね。
私が不親切になった訳では有りませんよ(*^^)v
さて、次回は衿先と袖付けですから、もう出来上がりますね。
楽しみですね。
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