2013年9月30日月曜日

喪の装い 法事の時の帯

告別式には黒紋付に黒の帯が決まりですが、年忌法要に、このような装い、いかがでしょうか?
縫いの一つ紋付茶地鮫小紋に、洛風林の梵字の帯です。
画像はクリックで拡大表示されます。
法事の時には、色無地に黒い喪の帯を締められる方は多くいらっしゃいますが、このような帯も良いと思います。
亡くなった方とご自身の関係にも拠りますが、三回忌までは黒い帯、七回忌からはこのような喪の帯というのが無難かと思います。
地味な色の色無地に合わせると良いですが、地紋に注意しなくてはいけません。
松竹梅や宝尽くしなどのおめでたい柄では、地味な色の色無地でも喪の席には着られません。
私の三番叟柄の江戸小紋も、色は地味ですがだめです。
 
この帯の梵字は勢至菩薩(午年の守り本尊)を表しています。
ご自分の干支に合わせた守り本尊の梵字は、厄除け、お守の意味が有るようです。
干支による守り本尊は次のようになっています。 
子年:千手観世音菩薩  丑年・寅年:虚空蔵菩薩  卯年:文殊菩薩  
辰年・巳年:普賢菩薩  午年:勢至菩薩  申年・未年:大日如来  
酉年:不動明王  戌年・亥年:阿弥陀如来 
 
この『洛風林 梵字八寸名古屋帯』は、人形町の「衣裳らくや」にあります。
もう、すべての梵字は揃って居ないかもしれませんが、興味のある方はお問い合わせ下さい。
今日はちょっとらくやさんの回し者です(^_-)
 
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2013年9月29日日曜日

和裁塾だより 9/29

とうとう9月開講最終日になってしまいました。
今年はあと2か月、年末に向かって日の過ぎるのが加速していきそうです。
今日は、久し振りに6人満席の開講になりました。

Kさんは、綿ウールのしじら織単衣を縫っています。
大変だった脇絎け、居敷当ての絎けがすべて終了しましたので、衽付けです。
褄先の額縁をしてみました。ウールで厚地なので裏から縫う額縁です。
なかなかうまくできなくて、2度やり直し、上手くできたと思ったら裏表を間違えて3度目で完成したようです。
衽付け、褄下裾絎けで、襟付けですので残ったところ頑張って下さいね。

SYさんは、肌襦袢です。
襟付けが済んで、襟幅標、縫い代のとじ、襟裏の本絎と進み襟先を作って残りを絎けました。
次に袖付けに進みました。袖付け縫い代を絎ければ完成です。
初めて針を持ったとは思えない出来上がりです。
残ったところはご自分でなさるでしょうから、次回は閂止めをして完成です。

STさんは、浴衣です。
今日は襟付けから、襟肩周りには適度な緩みを入れて丁寧に待ち針を打ち、襟付けを縫いました。
三つ襟芯を入れて、襟幅を標し、縫込みを織り上げ忍び綴じを入れて襟を絎けました。
次回に襟先をしたら、袖付けで、いよいよ完成です。

SGさんは、長襦袢です。
脇縫いの縫い代を居敷当ての端でくるんで絎けました。
こうすると、脇絎けが薄くすっきり仕上がるのですが、最近布幅の広い反物が増えて、居敷当ての羽二重でくるめ無いことが多いのです。
今回は上手くいって良かったです。
脇絎けが終わり、居敷当ての上部と裾の折り返しの絎けをしました。
次回は前幅の標を付けて、竪襟付けです。

SIさんは、浴衣です。
襟付けに進みました。
地衿に共襟を縫い付け、身頃の襟肩周りには力布を付けて、襟肩周りには適度な緩みを入れて丁寧に待ち針を打ち、襟付けを縫いました。
次回は襟を仕上げ、その次に袖付けで完成です。
月に一回のお稽古で、ほとんどお家では針を持つ時間が取れないという事でしたが、11月完成ですね。

SNさんは、浴衣です。
宿題をする時間が無かったとの事で、今日は、衽絎け、褄下絎け、裾絎けと絎け続きの1日でした。
ここが済めば、襟付けです。ぐっと完成に近づきますね。

皆様お疲れ様でした。
宿題が有る方は、無理のない範囲で頑張って下さいね。
来月は会場が変わりますので、お間違いの無いようにいらして下さい。
京橋以外の時は、重くて申し訳ありませんが、ヘラ台をお持ちの方は、御持参下さい。宜しくお願い致します。

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2013年9月28日土曜日

和裁塾だより 9/28

朝晩はすっかり涼しくなって、秋ですねぇ。
今日は3人参加で開講しました。

Mさんは伊予絣の単衣を縫っています。
衽が付いて、褄下裾絎けまで終わりました。
今日はいよいよ襟付けなのですが、規則的に並んだ絣の柄合わせをきちんとしたくて、共襟も袖もまだ裁っていませんでした。
ここで柄を合わせて、共襟と袖を裁ちました。
布幅が狭めで振りの絎け代がギリギリなので、襟幅から細長くカットした布を振りに付けます。
これらを裁って、袖、襟の標を付けました。
共襟先に緩みを入れて地衿に縫い付けました。
三日月に作った力布も付けて、襟付けをと思ったらご用が有って早終いされるとの事です。
次回は襟付けからです。

Iさんは紬の単衣です。
襟を付けていらしたのですが、少し手直しをしました。
共襟の絎け代を折ってゾベで仕付を掛け、襟先を出来上がりに折ったら、襟先を地衿に縫い付けます。
そして地襟に共襟を絎け付けます。この時、地襟にきせが掛らないように絎けることが大事です。
拝見するとちょっと手直しが必要でした。
ここはお家で直していらっしゃるとの事、次回は襟幅を標して襟をまとめたいと思います。

Kさんは単衣用の長襦袢を縫っています。
今回は竪襟からです。
斜めの柄なので、前幅の標を付けてから竪襟の柄を合わせます。
その後、竪襟と襟先布と袖を裁って標を付けました。
そして、袖を縫ってから、立襟を付けました。
新モスが無くて上衿の標ができなかったので次回にします。

みなさんお疲れ様でした。
お時間が取れたら、宿題も頑張って下さいね。

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2013年9月25日水曜日

和裁塾だより 9/25

台風が近付いているせいか、昨夜から土砂降りの雨でしたが、目覚める頃には雨脚も弱まって、出掛ける頃には小降りになりました。
夕べは、この土砂降りの中荷物を運ぶのではどうなるかと、心配してしまいました。良かった=^_^=
今日は3名の予定でしたが、おひとり急なキャンセルで、おふたりだけのお稽古となりました。

Hさんは長襦袢です。
片側の脇絎けからです。
身八つ下に忍び綴じを入れて、袖付け周りを絎けました。
身八つから下の脇絎けは、仕付で止めて宿題です。
無双袖なので、裾フキを出す仕立てにします。
裾線で折って2分のところを縫いますが、ここも宿題にして、襟と袖に進みました。
襟と袖は柄合わせの都合で後回しにしていたので、裁ちからです。
柄を合わせて袖と立襟、襟先を裁ちました。
袖に標を付けて、袖口を縫い表に反して、ゾベで仕付を掛けました。
疲れたからとここで早終いです。

Kさんも長襦袢です。
こちらは単衣ですから、裾はフキを出さないで裾の折り返しを絎けました。
前幅の標を付けて立襟を縫いました。
襟先側を20㎝残して絎け、襟先の片側を私が説明しながら縫い、片側をKさんが縫って左右同時に仕上げるつもりだったのですが、疲れたしキリが良いからと早じまいです。

お二人ともお疲れで、4時で終了にしてしまわれました。
おかげさまで私は、銀座の写真弘社で現像に出したままになっていたフィルムを受け取り、もとじさんで小物をお買い物、人形町で水通しを頼んであった海島綿の長襦袢地を受け取り名古屋帯のガード加工を頼んで来ることができました。

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2013年9月23日月曜日

和裁塾だより 9/22

一寸暑さが戻ってきましたね。
トランクルームから道具を運んで来たら、汗が噴き出てしまいました。
今日は5人の参加でした。

Iさんは木綿の単衣です。
脇の絎けが宿題ですが、余りに細かく絎けていらしたので絎け目が目立ってしまいました。
残念ながらやり直しました。
片側を終えて、前幅と衽の標付けをして衽付けまで進みました。
夜なべでなさった宿題が無駄になり残念でした。お疲れ様でした。

Tさんは、肌襦袢を縫っています。
襟絎けと襟先、袖付けと絎けまで進みました。
袖付け止まりに閂止めをすれば完成です。
次回からもう1枚肌襦袢を縫われるとの事、熱心なTさんです。

Oさんは8月初めに見学に来て下さって、やっと今日からお稽古です。
お待たせいたしました。宜しくお願い致します。
一作目は浴衣です。
布幅の半分は薄い緑に蝶の柄、半分は黒地、水流の柄です。
追い裁ちにして個性的な浴衣に仕立てます。
まず、寸法の割り出し、次に総用尺を見積もって、反物の長さを測ります。
計算では、布が不足との事、袖下の縫い代や衽丈で節約して柄合せをしてみるとかなり余ります。
計算ミスでしょうか、測り間違いでしょうか?二回やり直してやっと決定、ここで手間取ってしまいました。
身頃の標付けに入ると、途中で時間切れになりそうだったので、袖の標をして縫いに進みました。
初めての事で、戸惑ってしまいましたね。二作、三作と進むうちに慣れてきますから頑張りましょう。

Kさんは綿ウールのしじら織単衣です。
今日は、居敷当てを付けました。
背綴じ脇綴じをして脇の絎けです。
書くと簡単ですが、表地との釣り合いを考えながら慎重に進めました。
お疲れ様でした。
次回は衽付けに進みます。

Sさんは綿紅梅の浴衣です。
袖口を絎けていらしたのですが、袖口下の縫い代のしまつがちょっと違うようです。
直して頂いたのですが、上手くいかず、二度も直して手間取ってしまいました。
ここは、何方でも、なるべく簡単にきれいにできるよう、もう一工夫してみます。
そしていよいよ襟付けです。
地衿に共襟を縫い付けて、身頃の襟肩明きには力布を付けました。
襟肩明き周りには適度な緩みを入れて、待ち針で止めます。
浴衣では、ここが最大の難所です。
時間切れになってしまいましたので、次回にじっくりと取り組むことに致しました。
お疲れ様でした。

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2013年9月21日土曜日

日本橋高島屋で道明展開催中

日本橋高島屋で道明展「西洋の色と組紐」が開催中(24日まで)です。
今日3時から、道明葵一郎社長のトークショーが有るという事で、是非伺いたくて行って参りました。
その前にお墓参りを2件済ませ、講演の後には妹のお墓へ行く、と、忙しかったのですが、
人類が、おそらく初めて色を使って表現したと思われる紀元前の壁画のお話、そこから始まった色の歴史、芸術家と科学者の色に対するとらえ方の違い、西洋人と東洋人の色の見え方とや感性方の違いなど、興味深いお話が伺えて良かったです。
有職組紐 道明のHPができていました。
12月まで割引で購入できる頒布品のご紹介や、今後の催事のご案内など、載っていました。
地方での催事もあるようですから、関東圏以外にお住まいの方は是非チェックを。
今日のお買い物は秋色の帯締めです。
一番濃いのは濃い目の海老茶で、鼠色、ローズ、水色、青磁、白鼠と六色使われています。
白鼠と水色は、ほんの一筋だけなのですが、その一筋が効いています。
会場にいらした道明の先生に伺うと、これは定番品ではないとの事。という事は買うしかないのです(^_-)
秋の装いに早速役立ちそうです。

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2013年9月20日金曜日

水草水槽+熱帯魚

着物には全く関係のない話題で申し訳ありません。
興味の有る方は、どうぞご覧下さい。
10数年前に、3年間くらい熱帯魚を飼っていました。
水草を植えて、水の中に揺れる緑を眺めて和んでいましたが、色々と忙しくなった事と、思い通りにいかない水草水槽の難しさに、挫折して止めておりました。
今年の夏、一寸したきっかけから、もう1度やってみようと思い立ち、再挑戦しています。
遠近感の無い写真になってしまいましたがご覧下さい。
45㎝の小型水槽ですが、水草でいっぱいです。
ピントが甘いですが、これは ↓ ドレープフィンバルブです。
背びれが開くと大きく広がり、黄色が目立って綺麗です。
この水槽に初めて入れた魚で8匹くらい居たのですが、次々死んで今日は3匹になり、今日は1匹弱っていました。
なぜかいつも、CO2(写真の白い粒々)が出る所でたむろしているんです。
それで酸欠になるのかと思って、CO2の装置を移動しました。もう手遅れかな...
上に居る茶色の丸いものは、石巻貝です。ガラスに付いた苔を食べてお掃除してくれます。
下の写真は、アンゴラバルブです。
魚の縞模様は、頭を上にして横縞か縦縞か見るのだそうです。
なので、これは横縞という事になります。
縞模様の魚は多いですが、横縞は少ないという事でした。
この魚は、小さいけれど存在感が有ると思って10匹買いました。
ところが、この魚小さすぎて、「ブッパ」(上の写真上部のステンレス円筒形)という水面の油膜を取り除く装置の中に、次々に入ってしまうのです。
見付けては救出していたのですが、それで弱ったり、朝見るとブッパの中で死んでいたりで、次々減って、今は2匹です。
下の写真で左上にいるのは、淡水の海老でヤマトヌマエビです。
水槽内の苔や魚の食べ残した餌を食べて水槽内のお掃除をします。
先日は、死んだ魚を食べているところを目撃。ギョッとしました。
死骸は見付けると取り除くのですが、草の間だったので気が付かなかったのです。
この赤みを帯びた魚↓は、ホワイトフィンロージーテトラです。
背びれ腹びれ尻びれの先が白くなっています。
この魚は丈夫で、5匹入れて今もすべて元気です。
魚が減って寂しくなってしまったので、これを増やしてこれだけにしようかな...と思っています。
下の写真中央、葉の上の水滴は、光合成の結果、葉からでた酸素です。
光合成が盛んになると、葉に無数の水滴が付きます。
水中に出た酸素なので、見た目は水滴ですが、厳密にいうと水滴では無いですよね。酸素粒かな...?(追記、気泡でした)
これらはお手入れグッズです。
上の二つは水草トリミング用の鋏です。
小さい方はスプリング 式の鋏ですが、左右どちらの手でも使えるので便利です。
両方とも刃先が曲がっていて使いやすくできています。切れ味も抜群です。
中央はピンセット、水草を植えたり、水槽内のゴミや死骸を取り除くのに使います。
次の三角は、水槽内の土を平らにならすものです。
下に付いている細い方は草や石の間の狭いところに使えて便利です。
一番下の5角形に棒のついた物は、二つのねじでカミソリのような刃を止めてあって、ガラスの表面に付いた苔を切り取るものです。
こういう道具を使って、まめにお手入れしないと、美しく維持できないのです。
右側の円筒形のステンレスは、外部フィルターです。
水槽内の水を取り込んで濾過して、また水槽に戻す役割をしています。
左の直方体は、クーラーです。
フィルターできれいになった水はこの中を通って25度に冷やされて水槽内に戻ります。夏の暑さがあまりに酷かったので、購入しました。
冬はこれを外し、水槽内のヒーターで水を温めて水温25度を保ちます。
これらは、水槽台の下に置いてあります。
上のグッズもフィルターも、水槽内の水を取り込んだり戻したりする部分のガラス製品や、油膜取のブッパやCO2添加の装置も、ADAの製品です。
素材も形状も機能も、オーナーこだわりの製品なのです。
他のメーカーの物に比べると、かなりお高いのですが、やはりこちらに手が伸びます。

スカイツリーにある墨田水族館に、ADAオーナー、スタッフ力作の超大型水槽が有るのですが、いまだに見に行けていません。
近いうちに行きたいと思っています。
8月に、NHKTV番組「美の壺」で、これらの制作過程から紹介していました。

ADAでは、ネイチャーアクアリウムコンテストを毎年開催していて、今月28日に国際フォーラムで結果発表とパーティーが有るのですが、和裁塾開講日と重なってしまったので、残念ながら行けません。
コンテストの結果は、それぞれの参加者に順位の通知が届いていて、愛好家の方たちのブログで何方が何位と分かっているのですが、講義も有るというので行きたかったのです。

そんな訳で、忙しい身に、水槽管理というお仕事が増えて、益々忙しく暮らしています。
今日からお彼岸、お墓参りにおはぎ作り、更に忙しい1週間が始まりました。
手始めは、今朝の仏壇掃除です。
 
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