2012年2月27日月曜日

和裁塾だより 2/26

京橋の駅を出ると、地上は東京マラソンの給水所になっていました。
車の音が無くていつもより静かな街でした。
貴重な休日に、熱心な皆さんがご出席下さって今日も和裁塾開講です。
Kさんは、怪我をされてお休みされていたのでお久し振りの出席でした。
浴衣をお仕立て中です。脇縫いをして、ミミ絎をしました。
早くお帰りになったので、あまり進みませんでしたが、宿題が済めば次回は衽付けに進みます。頑張って下さいね。

Nさんは、浴衣の裄直しです。
前回は袖を外して絎けを解き標付けまでしました。
身頃の袖付け縫い代を整えて、絎けました。
袖付けも出来て、振りの絎けまで進みました。
少し残ったのでそこは宿題。次回で完成です。
次は難関袷の直しです。頑張りましょう。

Fさんは浴衣を縫っています。
衽付けも済んで褄下も絎け終わったので、褄先の額縁を作りました。
裾絎けは宿題にして、袖がまだ縫っていなかったので、袖を縫いました。
片袖が宿題。次回は衿付けに進みます。
お忙しい様ですが、いつも熱心に宿題をこなされています。

Iさんはうそつきの身頃を縫っています。
袖を取り外しできるようにしたいと言う事で、袖付け部分に持ち出しを付けました。
ここにベルクロを付けて袖を取り替えられるようにしたいと思います。
脇の絎けまで進みました。次回は裾絎けと衿付けです。

Oさんは木綿の単衣をお仕立て中です。
この布は格子柄なのですが、上下左右が有る格子なので柄合わせがややこしいのです。なるべく正確に合わせたいので、脇縫いまで出来てから衽と袖の柄を合わせる事にしました。
今日は脇縫いを仕上げましたので次回に柄をすべて合わせて、袖縫いと居敷き当てに進みたいと思います。

Hさんは長襦袢です。
藤の花が立涌にならんだ藤色の綸子です。
肩幅が決まってからの方が袖の柄が合わせやすいので後回しにしていましたが、今日は袖に進みました。
袖の柄合わせがきれいに決まって、標付け袖を縫い始めました。
次々縫う物がいっぱいのHさん、頑張りましょうね。

みなさまお疲れ様でした。
次回も宜しくお願い致します。

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2012年2月26日日曜日

和裁塾だより 2/25

今日もまた、新規ご入会頂きました。
Ⅰさんは先週お問い合わせを頂きまして、早速ご入会下さいました。
以前から浴衣を縫いたいと思っていらしたそうです。
お持ちになった反物はお家に以前からあった物だそうですが、身長の高いⅠさんには、丈も足りない幅も足りないという物でした。
袖丈を少し短くして、身丈の不足は帯下とおはしょり下に別布を足して補うことにしました。
袖幅の不足は、下前の衿からカットしたものを足し布にします。
下前の衿と共衿の下は別布を足して補います。
布があまりにギリギリで柄合わせがどうなるかと思いましたが、合わせやすい柄でなんとか裁ち合せる事ができました。
足し布が手元になくて身頃の標付けができないので、袖の標を付けました。
次回は身頃に足し布をして標付けを進めましょう。

SEさんは銘仙の単衣です。
古い着物で、糸が弱っていたのですべて解いて単衣に縫い直しています。
衿丈が不足してしまったので共衿下に別布を足しました。
身頃の背縫いから縫い始めて脇縫いまで進みました。
次回は居敷き当てを付けます。

SGさんは袷を縫っています。
袖を付けて、裏表の釣合いを確認します。
袖付けの止めがなかなか難しく、わかるかしら?と不安そうでしたが、4か所目にはおひとりで出来るようになりました。
衣紋に掛けて確認すると、後身頃の裏が少したるんでいたので直しました。
これで、中綴じと褄下の絎けと衿の絎けで完成します。後少し頑張りましょう。

Kさんは前回浴衣が完成しましたが、衣紋掛けが無くてたたんだ写真だったので、撮り直しました。ご覧下さい。
この浴衣は両面染めなのですが裏の柄を撮り忘れてしまいました。前回お見せしますと言ったのにごめんなさい。
そして、縫い掛け袷小紋の続きを縫いました。中綴じをすべて終えて、衿裏の絎けと褄下の絎けをしました。
後少しで完成、早速着られますね。

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2012年2月24日金曜日

道明の帯締め色々

5月の道明展に向けての組糸の注文が始まりました。
2月3日のブログでご紹介した平家納経の紐厳島組もそうなのですが、またまた美しい紐たちが並んでいます。
下の写真は亀甲組です。段染めの色合わせが美しいです。
こちらの3本は、2色で組んである様に見えますが4色と金糸で組んであります。
右端は銘が志保という紐ですが、極薄い白茶と紫を裏表に入れ替えて組んであります。この境目に金糸と水色の濃淡が入っています。金糸と水色は紫と白茶の間に挟まれていて、裏表を入れ替える時にだけ、ほんの少し出てきます。左の2本はその色違いです。
左から3本はみんなのあこがれ三井寺です。言われて初めて気がつくような繊細な暈しが入っていて凝った紐です。
次の4本は切り替え御岳組で、右の3本は丸源氏組です。
これからしばらくは道明展に向けて、魅力的なものが次々紹介されますので、楽しみです。

今、私たちのクラスは、亀甲組を習っています。玉付け糸掛けに2回のお稽古日を費やしてしまい、やっと今日から組み始めました。綾の取り方がややこしく間違えない様に慎重にゆっくり組んでいますので、ちっとも捗りませんでした(@_@;)
以前に講習会で、1段で組む亀甲組を教えて頂いたのですがその方が楽に組めました。

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2012年2月23日木曜日

和裁塾だより 2/22 綿麻縮と金魚の浴衣完成!

今日は5人の方にご参加頂き和裁塾を開講しました。
一番乗りのMさんは、綿麻縮の単衣を完成させました。
実は、前回に仕上げていたのですが写真が撮れなかったので、今回お披露目となりました。きれいに縫い上がりました。
一方方向の縞模様なので柄が繋がる様に柄合わせをしました。
藍の濃淡の粋な縞柄です。
そして、今縫っているのは水屋袴と上っ張りです。
脇縫いまで宿題でした。
馬乗りと袖付け部分の幅標を前身頃にも付けて、
脇縫いに忍び綴じを入れて、縫い代を仕付けで押さえました。
ここの絎けと裾絎けは宿題にして、袖の縫いに進みました。
袖は、家事をする時に袂がじゃまにならない様に、船底袖です。
袖の柄を合わせて標を付け、袖下を縫って丸みを縫い絞るためにさらに2本縫いました。両袖のここまでが宿題です。
次回は袖を仕上げて、袖付けに進みます。
袴も紐付けをしましょうね。宿題頑張って下さい。

Yさんは袷小紋の裄直しをしています。
まだ袷は仕立てていないので、直しはなかなか難しく大変です。
片方の袖幅は直しが済んでいたので、もう片方を直して袖付けに進みました。
表の袖付けが済んで、裏袖付けを絎けました。
片方が仕上がって、片方の袖付け途中で時間となりましたので、残りが宿題です。
これで仕上がりますね。頑張って下さいね。

Hさんは紬の単衣を仕立てています。
前回の宿題が済んでいなかったのでその続きと、袖付けをしました。
袖付けの止めは、プリントを見ながらご自分でできるようになりました。
振りを絎けて、袖付けは出来上がりです。
残りの絎けが済めば、完成、次回にはお披露目したいですね。

Tさんは金魚の浴衣が完成しました。
丁寧なお仕事をされるので、きれいに縫い上がりました。
水草や流水などが無い金魚だけの柄、竺仙らしい江戸前の浴衣です。
可愛い金魚のアップです。藍も良い色(^_-)-☆
そして、今日からは石下結城の単衣です。
アイボリーの地色に多色の暈しで織られた縞が、粋過ぎない可愛らしい紬です。
裁ち切り丈と総用尺を計算して、柄合わせをしました。
布幅の右側と左側で柄が違うので、衽の柄から決めました。
Mさんの綿麻縮と同じく一方方向の縞模様なので、間違えない様に慎重に柄を合わせます。
すべて裁ち終えて、袖の標付けまで進みました。
浴衣のとき、ノートを纏めて有るのでご自分で縫えそうですので、袖縫いを宿題にしました。
縫い上がりが楽しみですね。5月着用を目指して頑張りましょう。

今日ご入会頂いたNさんは、浴衣の裄直しです。
高校生の時に、ご自分で縫ったという浴衣、大事になさっていてまだ着られます。
裄は長めが良いという事で、肩幅と袖幅で1寸出します。
袖の振り絎けを解いて、袖を外しました。
この時、左右の袖の区別がつくように様に、後袖付け部分に糸標を付けて置きます。
身頃の肩から身八つ止まりまで絎けを解いて、標を付けました。
途中まで縫ってある物の標付けは、やり難いです。
袖にも袖幅の標を付けました。
お仕事の都合で遅れていらしたので、あまり進めずここまでで時間になりました。
次回から縫いに入ります。
浴衣が済んだら袷の直しをします。ハードルは高いですが頑張りましょうね。

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2012年2月21日火曜日

三歳用被布を縫っています

先日から三歳用の被布を縫っています。
誰か着る人がいる訳ではないのですが、復習しています。
縫い終わって綿入れを待っています。
綿入れなんて記憶の彼方に行ってしまったで、先生のところで教えて頂きます。
縫っていて、余りの可愛いさなので、ご紹介させて頂きました。
これで、被布飾りを付けて肩揚げをすると、もっと可愛くなります。
新しい組台が届きました。
訳有って私の手元に来たのですが、道明さんのとは糸を掛ける部分が全く違うのです。そこで、その部分(手前の穴の開いた横棒)だけ作って頂きました。
糸を掛ける羽は、今、道明さんに注文してあります。
羽は手前の穴に差し込み、そこに糸を掛けて組みます。
羽が届いたら早速鎌倉組を組みたいのですが、やる事がいっぱい…どうなるでしょう(@_@;)
四つ打台、丸台が2つ、高台1、座繰り1、とんぼ1、棒台1、小枠いっぱい、玉いっぱい、コマいっぱい、ヘラ4本、そして今度の綾竹台、私の組紐の道具です。
大分増えてしまいましたが、もうこれでお終いです。たぶん…

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2012年2月16日木曜日

和裁塾だより  2/15

今日は人形町で開講しました。
お二人キャンセルで三名の方が参加されました。

一番乗りのHさん、体調を崩してしばらくお休みしていらしたので二か月振りでした。
お元気そうな笑顔で良かったわ(^_-)-☆
紬の単衣が途中になっていたので続きを縫いました。
衿を…と思ったら三つ襟芯の布が無くて、近くの呉服屋さんへ買いに行きました。
一反を丸々買ってくる物と思っていたら、たまたま有った新モスの端布をわけて頂けたそうです。
親切な呉服屋さんです。
三つ襟芯を入れて衿を整え、裏衿を仕付で止めて衿先を作りました。
袖口の絎けを手直しして終了。次回は袖付けに進みます。

MYさんもずっとお休みされていて、お久し振りでした。
夏物の単衣の身丈出しをお友達に頼まれたという事ですが、
測ってみると、30㎝くらい不足しています。
共布はほんの少ししかないので、30㎝出すのは無理かもしれませんが、なるべく長くする事にします。
おはしょりの位置が詳しく分からないと直せないので、測ってきて頂く事にしました。
今日は後身頃の帯下になるところに別布で10㎝足しました。
続きは寸法が分かってからにします。
共衿がすごく短いのでこれも直す事にして衿を外しました。
なかなか大変な仕事になりそうです。頑張りましょう。

今回で2回目のもう一人のMさんは帯の直しです。
名古屋帯の長さが足りないので、別布を足す事にしました。
帯芯が昔の物で厚くて重いのですべて取り換えます。
2本直しますが、足し布を接いで来て下さったので芯入れからです。
表の出来上がり幅を測って、帯芯をカットしました。
帯芯2枚の間に表の縫い代を挟んでとじ付けます。
帯側も芯も堅いので針が通り難く大変ですが、頑張って下さいね。
Mさんは教室が始まる前に竺仙で浴衣を2反買っていらしたそうです。
見せて頂くと、白地に藍の柄のコーマ地と奥州綿の大人な浴衣です。
次に縫う物もしっかり用意ができて、楽しみですね。

水天宮前駅は、地下鉄出口の階段の下まで美味しそうな匂いが流れて来ます。
商店街はとても活気があります。街探訪も楽しいですね。
帰りに鳥近さんで玉子焼きと焼き鳥を買って来ました。

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2012年2月13日月曜日

妹が逝きました

妹が亡くなりました。
意識不明になってから50日、入院生活は8カ月を越えてしまいました。
良く頑張っていましたが、とうとう逝ってしまいました。
今頃は、辛い病床生活から解放されて、笑顔で両親に逢っている事でしょう。
みなさま、ご心配を頂きまして有難うございました。