2012年10月18日木曜日

和裁塾だより 10/17 紬単衣完成

今日はキャンセルも無く、6名の参加で開講しました。

Mさんは袷訪問着を縫っています。
今日は裏身頃を縫いました。
胴裏の脇縫いの標をして、つまみ縫いをしますが、私が間違えたので、やりなおしになってしまいました。ごめんなさい。
次に胴裏と八掛を縫い合わせ前幅の標をしました。衽付けまでが宿題です。
次回は表と裏の襟付けをします。

THさんは麻の長襦袢を縫っています。
背縫いまでできましたので、前の内揚げを縫い、後ろ幅と肩幅を標し、脇縫いに進みました。
身八つ下に忍び綴じを入れて、脇縫いは片返しで絎けました。
裾絎けまでが宿題です。次回は立襟付けに進みます。

Yさんはうそつき半襦袢です。
身頃が縫い上がって、両袖を縫いました。
マジックテープで取り外しができるようにしたいという事です。
次回にマジックテープの取り付けをして、馬乗りに閂止めをしたら完成です。

MYさんは竺仙の奥州小紋松煙染です。
脇縫いをして耳絎をしました。袖付け周りの縫い代をよく伸ばして、丁寧に絎けました。
次回は衽付けに進みますが、まだ標付けができていないので柄袷をして標付けからです。

Kさんは結城縮の単衣を縫っています。
お忙しくて宿題が進まないので、褄先の額縁を作ってから、脇の絎けをしました。
褄下と裾を絎ければ、襟付けです。残ったところは、できれば絎けてきて下さい。

Sさんは紬の単衣完成です。
前回完成目前だったのですが、問題発生で手直しとなったためちょっと延びてしまいました。
片袖付けと振り絎け、襟のスナップ付けで完成しました。
仕上げ前でしわが目立ちますが、ご覧ください。藤色の縞です。
和裁塾縁会で一番お若いSさん20歳代です。
お洋服はかわいいのがお好きなのに、この着物は地味ですね。
でもおしゃれなSさんは、自分流で可愛く着こなされるのでしょうね。
 アップです。写真はグレーになってしまいましたが、ちょっと地味目な藤色です。

今日のお昼は桃六さんのおこわ弁当。季節限定の栗おこわです。
12時を過ぎると売切れてしまうので、早めに私がまとめて買いに行こうと思ったのです。
でも、みなさんが行って見たいという事で、私がお留守番をしていました。
思ったより栗が沢山入っていて美味しかった(^0_0^)
そしておやつは昨日の箱根旅のお土産「ちもと」さんの「湯もち」です。
今日の皆さんも、昨日のお二人もこのお菓子は初めてという事でした。
美味しいと喜んで頂きました。良かった(*^_^*)
紙箱にきれいに詰められて、美しく包まれています。
今までにあちこちに差し上げましたが、どなたにも喜んで頂きました。
箱根の土産にお勧めです。

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着物で三人箱根へ

縁会会員のお二人と箱根日帰り急ぎ足の旅を楽しんで参りました。
朝早すぎるのは無理で、夕方6時に家に帰りたい、というご希望に沿って予定を組みました。
メインはラリック美術館の鑑賞です。
遠路箱根まで出掛けてラリックだけでは…と思い、星の王子さまミュージアムにも行くことにしました。
9時少し前のロマンスカーに新宿から乗り(私は新百合丘から合流)、箱根湯本で降りたらバスの出発時間までに3分しかないのです。
どうしてこんな時刻表を組んでいるのかな?と思ったのですが、やはりバスは目前で出発してしまいました。
次のバスを待つと時間が足りなくなるのでタクシーでラリックへ。
タクシーの運転手さんにお土産情報を聞いたお二人は「じゃあ帰りに寄りましょう」とのんきなことを言ってます。
「だって時間が足りないの~」と思ったのですが、ご要望に応えるべく頭の中でスケジュール調整。
ラリックには予定より早く着いたので、ランチ→鑑賞の順番を入れ替え、先に館内へ芝生のお庭、周りには木々の緑が一杯です。
ご一緒したTさんとYさん
ラリック美術館へは、私は何度も来ていますが、お二人は初めてでした。
ラリックというと香水瓶を思い浮かべますが、繊細なアクセサリーからインテリアまで、素晴らしいコレクションです。図録を購入しました。
図録の表紙
このブローチ、5~6cmの大きさに繊細な細工です
このブローチは初めて見ました
木に積もった雪、背景の林、冬景色のデザインです
図録の写真から拝借しました
ラリックを堪能した後は、館内のレストランでランチです。
このテリーヌは秋刀魚とマコモ茸と栗が層になっていました。
箱根は山の中ですが、小田原が近いからお魚が美味しいです。
 
そして歩いて星の王子さまミュージアムへ
今回は、通り抜けただけという感じでしたが、初めて行った時には、丹念に拝見しました。
中学生から読んでいた星の王子さまですが、理解が今一つだったのです。
この展示で理解が深まりました。
私が読んでいたのは内藤濯訳ですが、他の方の訳本も読んでみたいです。
入り口で頂いたバラの花は、開くと館内案内図
お庭には王子さま
パリの裏町を散策中のお二人
お庭の小さな礼拝堂には
バラと星のステンドグラスが…
湯本でお土産購入の時間を取るため早足で見学をして、バスで湯本へ。一つ手前の温泉入り口で降りて、ちもとで湯もち、山安で干物、を購入。無事にロマンスカーに乗り込みました。
バスなどの移動時間も入れて、滞在時間5時間半ですから、帰りの電車に間に合うようにと時計とにらめっこの私でしたが、お二人は「充実の1日だった~。楽しかった~。」とご満足のご様子。
企画者の私は、ほっとしました。
 
今日の着物です。大島紬に四ツ井健さん作紬地の染め帯です。
着飽きた白茶の紬をリフレッシュコーデネイトようと思って購入した帯です。
白茶の紬は洗い張りをして八掛の染めを注文中。
帯が一足早くデビューしました。
紫がかった濃茶に臙脂とピンクが少し入っています。
帯揚げは龍工房の絞り、帯締めは自作の唐組です。
 
 

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2012年10月13日土曜日

浅見の長襦袢&裏地

京都室町の『浅見』さんの裏地や長襦袢は丈夫という評判なので、最近使い始めました。
紬の着物には両駒の八掛を使う事が多いのですが、これは摩擦に弱く裾や袖口が擦り切れ易いのです。
私はそんなに頻繁に着物を着る訳では無いし、丸洗いはなるべくしないで、洗い張りをしては縫い直しついでに八掛を取替えたり、天地を逆にしたりしていますので、不自由は感じないのです。
でも、丈夫に越したことは無いので、最近は浅見さんの八掛を使うようにしました。紬用の八掛は、綾織と真綿の2種類です。
あちこちで、すごく丈夫という話を聞きますので、日常的に着物を着る方には、お勧めします。
先日、浅見さんの胴裏も良いと勧められて購入しました。
胴裏も何種類かありますが、これは『白妙』という商品で玉繭から引いた糸を使ってあるそうです。
着付けの時、すべり過ぎず着易いという事です。
昔、お茶の先生や先輩の方に、紬の胴裏は着付けがし易いと教えて頂いて、一時期使っていましたが黄ばみ易くて止めました。
浅見さんの白妙は黄ばみ難く、そんな心配は無いそうです。

そして長襦袢も丈夫で居敷当てが要らないそうです。
下の2枚は浅見の長襦袢ですが、そんなに丈夫とは思わないで、2枚とも居敷当てを付けてしまったのです。
夏物の方は涼しく着たいので外してしまおうかと思っています。
茶の柄物は無双袖胴抜きに仕立てて袷用、白い方は単衣から夏の薄物まで着られる物です。夏物は、白地にグレーで雪輪がうっすら染めてあります。
布地のアップです。
両方共つるつるするすべる生地ではないので、これに白妙の胴裏なら、さぞ着易い事でしょうね。
今度、紬を仕立てるときは、白妙を使ってみたいと思います。


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2012年10月10日水曜日

和裁塾だより  10/10

やっと秋らしい気温になりましたね。
今朝は、上着が無いと肌寒い感じでした。
今日の和裁塾は、お一人キャンセルが有りましたが、5人のご参加で京橋で開講いたしました。

Mさんは、長襦袢です。
「背縫いをしてきました」とおっしゃっていましたが、残念ながら問題発生!やり直しです。
左右の背縫い丈も合わなかったので、揚げで調整して、背縫いをやり直しました。
揚げから上の背縫いには共布で背伏せを付けました。
後ろ幅と肩幅の標を付けて、脇縫いへ進みます。
脇縫いの続きが宿題です。
今日は手直しが入って残念でしたが、次回はお袖も縫いたいと思いますので、脇縫い頑張ってきて下さい。

Tさんは、花織の単衣です。
襟付けまで進んで、共襟付けからです。
今までは地襟に共襟を縫い付けておいて、共襟と地襟を一緒に襟付けをする略式の方法でしたが、今回は、地襟を付けてから共襟を絎けるという方法にしました。
共襟がきれいに付いて、三つ襟芯を付け襟幅を出来上がりに折って、縫込みに綴じをいを入れました。
裏襟を2分控えてしつけで止め襟先をやっていたら、襟先の襟付けに問題発生。
ちょっと手直しをしていたので、襟先の止めが途中で時間になってしまいました。
残念!次回は完成させたいと思います。

Kさんは、今日からお稽古です。
竺仙の奥州小紋をお持ちになりました。
花菱に菊の柄ですので花菱を合わせつつ、菊の花をバランスよく配すのは難しいのですが、何とかまとまって裁ちました。
標付けは、襟の標付けを残して終了。
次回はいよいよ縫いに入ります。

Hさんは、紬の単衣です。
前回は見積もって布を裁っただけで、袖の縫いに入っていました。
左右袖の丈が微妙に違ってしまったので、直しからです。
今度はきれいにそろって縫い上がりました。
そして、身頃と衽の標付けまで進みました。
次回は襟の標付けをして、身頃の縫いに入ります。

Sさんも紬の単衣です。
お袖の縫いの途中からです。
丸みが、なかなかきれいにできなくて苦戦しましたが、縫い上がりました。
身頃は襟付けまですべて出来上がっているので、袖付けで完成のはずでしたが…残念ながら問題発生です。
手直しが入り、完成には至りませんでした。
次回では完成させます。宿題で仕上がるかもしれません。

今日のお昼は久し振りにお隣のお寿司屋さんへ行きました。
マグロにホタテ、うに、イクラがのった海鮮丼、美味しく頂きました。
デザートのトマトがおいしい!
水10に酢を1、砂糖も加えて湯むきしたトマトをこの中へ一晩漬けたものだそうです。
試してみましょう。

皆様お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。

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2012年10月8日月曜日

七五三の衣裳 帯回り

今年は孫が7歳のお祝いなので、準備中です。
帯締めが組み上がったので、並べてみました。
帯は、青地に金糸の雲取り、唐織の立涌柄です。
帯締めは、帯揚げの色に合わせて暈しに染めて亀甲組にしました。
しごきは、白地に赤い絞り染めです。
なかなか良いわ…と自画自賛中v(^_-)
着物は只今お仕立て中、ピンク地の友禅です。

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2012年10月7日日曜日

和裁塾だより  10/8

和裁塾は、主な会場を人形町から京橋に変更しました。
京橋会場の近くに、トランクルームを借りることができたのです。
今年の春頃、京橋付近でトランクルームを探していたのですが見付からず、4月から人形町に借りられたので、しばらく人形町を主な会場にしておりました。
ところが、同じ会社が5月から京橋にトランクルームを新規開設していたことが、夏になってから分かったのです。
それも、京橋会場のすぐ近くです。
借り直すには、更に保証金などの経費が掛かるので迷ったのですが、便利さには勝てず、借り直すことにしました。
4月と5月、1か月の違いで回り道をしてしまいましたが、自宅から近くなった上に、トランクルームも会場に近く、通うのがぐんと楽になりました。
今日は、5人の方にご参加頂き、久し振りに京橋で開講です。

Kさんは、結城縮の単衣を縫っています。
脇縫いまでできて、釣り合いを私に見てもらってから絎けようと、居敷当てを仕付で止めていらっしゃいました。
問題が無かったので、そこはお家で仕上げることにして、前幅の標を付けて衽付けに進みました。
次回は褄下と裾絎けをして、襟付けに進みます。
完成にぐぐっと近付きますね。

IKさんは、紬の単衣です。
前回裏襟の用意がなくて、襟の標付けができなかったのでそこからです。
襟の標付けが終わって、袖の縫いに進みました。
ちょっとしたミスが有って手直ししたので、片袖が仕上がり片袖は途中までになってしまいました。
次回は両袖を仕上げて、身頃の縫いに進みましょう。

Tさんは、無双袖胴抜き長襦袢です。
今日は居敷当てを付けました。
居敷当ての背綴じ、脇綴じ、脇絎け、上部の絎け、身頃の裾絎けまでできました。
Tさんは縫うのが早く、集中力があるのでどんどん進みます。
前幅の標付けをして、縦襟付けまで進みました。

Sさんは袷です。
お袖の途中から始めて、両袖を完成させました。
袷の袖は、両袖ができたら半分仕事が終わったというくらい大変ですが、きれいに縫い上がりました。
表が脇縫いまで、裏も裾が脇縫いまで済んでいます。
胴裏の背縫いをして、後ろ幅と肩幅の標を付けました。
次回からは、身頃の続きを縫います。
少しピッチを上げて、頑張りましょう。

IDさんは浴衣です。
脇の絎けの続きから始めました。
前幅の標を付け、衽付けと絎けまで進みました。
布の釣り合いを見ながら待ち針を打つのは、初心者の方にとっては難しいようですが、大分慣れてきたようです。
皆さんご自分では「全然覚えられない、全然ダメ」なんておっしゃいますが、私から見れば少しずつですが確実に身に付いています。
頑張って下さいね。

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2012年10月5日金曜日

道明日本の色名『一斤染』 西欧の色名『ローズグレー』

道明組紐教室 今月紹介の日本の色名は『一斤染・いっこんぞめ』
西欧の色名は『ローズグレー』です。
右側は一斤染とローズグレーで組んだ網代柄のネクタイです。
ネクタイは途中で増し玉をしながら幅を広くしていくのですが、この柄を崩さないように増し玉をするには工夫が必要です。首回りの細いところから全然柄が崩れていません。素晴らしい!
次の二本は暈しの高麗組です。
左の4本は西洋の絵画シリーズ、モネの『ルーアン大聖堂』からの意匠です。
右から奈良組、御岳組、笹波組、奈良組のボータイです。
同じ色を使ってあっても、組方で印象の違う帯締になっています。どれも素敵!この色達好きです。
こんな多色の帯締めは道明ならではですね。
先日、和裁塾へ向かう途中日本橋ですれ違ったお二人は、お茶会へいらっしゃるのでしょうか色無地に袋帯の装いでしたが、帯締は道明でした。一瞬の事でしたが、色使いで判りました。

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