2012年8月4日土曜日

和裁塾だより 8/4 小千谷縮完成

どなたかとお会いすると、合言葉のように「お暑いですね」と言い交わしてしまうこの頃ですが、今日も暑い1日となりました。
今日は5人のご参加で、人形町で開講いたしました。

Ⅰさんは、木綿の単衣を縫っています。
襟をつけ終えて、きせをかけ襟幅を標ました。
襟先20㎝を残して襟幅をくけて、襟先を作りました。
襟の残りをくけて、襟付け完成です。
袖幅の標を付けたところで、時間には少し早かったのですが、区切良く終わりにしました。
次回は袖付で完成です。

Tさんは、検定試験の課題である部分縫いをしました。
三ツ身被布の襟付けは、色々なやり方があるのですが、和裁士会の技術書の中に説明が有ったのでその方法をお教えしました。
今までに何回か縫っていますが、今回は立襟の上端の止めも理解出来たようですし、小襟の返りもきれいに出来ました。
名古屋帯の手先も縫って見ました。
あとは練習して時間内に仕上げるように頑張って下さい。

SGさんは、小千谷縮です。
襟付けの続きから縫いました。
縫い上がってきせを掛け、身頃やおくみの縫込みを十分伸ばします。
襟幅の標をつけて、えり先20㎝を縫い残して襟裏をくけました。
襟先を作って残りをくけて、終了です。
お袖は、お家で付けていらしたので、もうこれで完成です。
お疲れ様でした。
波(?)に笹の絣柄の小千谷縮みです。
柄合せ、頑張りました。ご覧下さい(*^^)v

SZさんは、袷です。
今日はお袖を縫いました。
前回袖口布を回し付けして、袖口まで縫ってありましたので、口下の縫からです。
家庭和裁では、袖口下は四ツ縫いで仕上げることが多いのですが、今回は表と裏を別々に縫う方法で縫いました。
手間は掛かりますが、その分きれいに仕上がります。
口下を裏表別縫いにしてから、袖下まで四つ縫いに縫って丸みを作り、表に返して仕付けをします。
袖口には忍びを入れて、口ふきが不揃いにならないようにします。
そして、振りは裏が5厘の控えになるように、裏表1分の差を付けて縫い合わせます。
ここで時間となってしまいましたが、片袖はほぼ完成です。
SZさんは、和裁経験がおありで、袷を何枚か縫った事はあるそうですが、この袖の縫い方には感動したとしきりにおっしゃっていました。
確かにきれいに縫えました。

Kさんは、今日から2枚目の浴衣です。
裁ち切り身丈や総用尺を計算して、柄合せに進みましたが、反物の丈を測り間違えたか、総用尺を計算し間違えたか、最初の見積もり通りにいかず、時間が掛ってしまいました。
計算では内揚げを1寸程度撮れるはずでしたが、ほんの少しの内揚げになってしまいました。
柄合せもぎりぎりの丈で工夫して決めました。
身頃と衽の標付けまで何とか進みました。
次回は9月になってしまいますが、標付けを終えて袖縫いに入りたいと思います。

みなさんお暑い中お疲れ様でした。
次回は9月になる方もいらっしゃいますが、どうぞお元気で!


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2012年8月2日木曜日

道明組紐教室夏期講習その壱

今日は、道明組紐教室の夏期講習に行って来ました。
今年は4講座開講致しますが、私は染めを除く3講座を受講します。
まずは『四天王寺』の組み方を習いました。
この2本の紐(右の2本はつながっています)は同じ組み方です。
信じられないでしょ!配色で、こんなに違う紐になります。
右側が本科です。
午前中は、並綾で順調に進んでいました。
染めの講座に出席していたSさんとお昼を食べながら、そんなに難しくないと話していたのですが、午後から切替え部分になると、間違えてしまって…元に戻す途中で終了時間になってしまいました(@_@;)
詳しく説明されたプリントを頂きましたので、じっくり取り組めばできると思います。高台が空いたら組んでみます。

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和裁塾だより  8/1

朝のうちは少し涼しく感じられ嬉しかったのですが、人形町に着く頃には日差しが強くなり、また暑い1日となりました。
毎年、8月に入ると参加者が少なくなります。今日は4人で開講しました。

Nさんは、今日が2度目の受講です。
半襦袢の袖丈縫い、片方はお家で仕上げられそうと思ったのですが、「無理でした」との事で続きを縫いました。
これで、両袖完成です。
お嬢さんが夏休み中との事で、今日はお早くお帰りになりました。
次回から浴衣です。

MYさんは、浴衣です。竺仙の松煙染め唐草の素敵な浴衣です。
前回裁ち間違えてしまったのですが、寸法より短く裁ったのでは無いので、衿衽に接ぎを入れて何とか仕上げる事にします。
まずは背縫いの柄を合わせて、身頃だけに標付けをしました。
衽付け位置が決まったら、衽の柄を合わせて標付けをする事にします。
お袖も同様に柄を合わせたいので、身頃を脇縫いまで縫ってしまいます。
後の内揚げと、背縫いが宿題です。

Yさんは半襦袢です。
今日は、衿の縫い込みを綴じて、衿裏を絎け衿先を作って、衿を仕上げました。
お袖を取り外しできるようにしたいとの事、袖付け部分に工夫が必要です。
次回はそこをやって、お袖も縫いましょう。

MTさんも半襦袢です。
お袖も付いて、衿先だけが残っていましたので、衿先を仕上げて、身八つ止まりと馬乗りに閂止めをしました。肩当てを大きく付けたので、両端を袖付け裏に絎け付けました。衿に忍び綴じを入れて、完成です。お疲れ様でした。
次は長襦袢です。用尺を見積もって、柄合わせを考え、身頃のみ裁ちました。
標付けの途中で、終了時間となりそうだったので、今回はここで終わりにしました。
秋に向けて、無双袖の長襦袢を仕立てます。

みなさまお暑い中お疲れ様でした。
これでしばらく夏休みに入られる方も多く、ちょっとさみしいですが、どうぞお元気で!


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2012年7月28日土曜日

和裁塾だより 7/28

今日も又、暑~い一日でしたが、熱心な6人のご参加で開講しました。

Ⅰさんは木綿の単衣を縫っています。
褄先の額縁を作って裾をくけました。
襟肩明きに力布をつけて、地襟に共襟を縫い付け、襟付けをしました。
次回は襟を仕上げて、その次は、袖付け、早ければ後2回で仕上がりそうです。
老犬介護中で、なかなか参加できなくなってしまいましたが、少しづつ完成に近付いています。

Tさんは、和裁検定を受けたいと、部分縫いをしています。
三ツ身被布の襟部分を縫いました。
竪襟の止めに苦戦して、熱心にやり直していました。
何度も練習をして覚えて早く縫えるようにならないと...
試験は時間内に仕上げないと採点して貰えないので、頑張って下さい。

Kさんは木綿の単衣を縫っています。
宿題だった衽付けが済んでいなかったので、そこを縫いました。
身頃と衽の釣り合いが平らになるよう気を付けながら慎重に待針を打って縫いました。
暑くて宿題をするのも大変ですが、次回は襟付けに進めるように、衽の絎けをして来て下さいね。

Nさんは小千谷縮を縫っています。
衽の標を付ける時に、丈を測り違えたらしく衽付け寸法が合いませんでした。
この場合裾を揃えて縫わなくてはなりませんが、剣先を揃えて縫ってしまいました。
糸標も抜いてしまったので、解いて衽の標付けからやり直す事にしました。
残念!裾を合わせて、身頃の剣先標まで縫ってと説明したつもりですが、理解して頂けなかったようです。
標を付け直して、衽を付けました。
衽が縫えたら縫い代を絎け、褄下も絎けて下さいね。
次回は襟付けに進みたいと思います。

お仕事の都合で少し遅れていらしたSさんは、小千谷縮を縫っています。
背が高くて裄も長いSさんは、反物がギリギリで何時も裁ち合せに苦労しています。
今回も衿に接ぎを入れて、共衿の下に別布を足して間に合わせ、襟付けまで進みました。
共衿の柄合わせがきれいに決まって良かったです。
次回に襟を仕上げれば、袖付けはご自分で出来ますね。
この夏に着られそうです。

Hさんは、単衣の身幅出しです。
脇縫いをしてきてくださったので、以前の脇縫いをほどいて、袖付け部分の標をつけ、脇縫いには忍び綴じを入れました。
脇縫い代は、前裾から肩山を通って後ろ裾までぐるりとくけます。
Hさんも次回は襟付けです。
共衿が短いのでそこを直します。
今日は隅田川の花火大会で、その見物のため早めにお帰りです。
先日、ご自分で仕立て上げた浴衣に着替えて、お出掛けになりました。
色白のHさんに、優しい色合いの浴衣が良く似合っていました。

今日は京橋で開講したので、終わってから、荷物を人形町のトランクルームに預けるため浅草線で移動です。
宝町に着いた電車は、浴衣姿の花火見物の人々で満員で、朝の通勤電車みたいでした。
ひと電車見送って、次の電車に乗りました。
人形町でも、浴衣姿のグループを沢山見掛けました。
墨田川の花火は大盛況だった事でしょう。

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2012年7月26日木曜日

和裁塾だより 7/25

北海道旅行から戻って、洗濯に明け暮れた2日間でしたが、今日から和裁塾、やっと日常に戻りました。
今日は、新規ご入会のNさんを迎え6人の参加で開講しました。

TMさんは花織の紬を仕立てます。
前回柄合わせを決めて、見積もっていたので、確認をしてハサミをいれました。
背縫いの柄を丁寧に合わせて、身頃の標を付けました。
身頃の袖付け標やおくみ付け標が決まってから、柄を合わせて袖やおくみの標を付ける事にして、身頃を縫い始めました。
内揚げを縫って、今回はぐし仕付けを掛けてみました。
前後の揚げ縫いと、背縫いが宿題です。
TMさんは、テキストができそうなノートを作っていらっしゃるので、脇縫いまで進めるかもしれません。
グラフィックデザイナーで造形作家のTMさんは、軽量へら台を作ってしまいました。
白地に龍の柄が素敵!こちらをご覧下さい。
龍柄好きのMさんの目は吸い付けられていました。
ヘラ台は本当に重いので、皆さん持運びに苦労しています。

Hさんは小千谷縮を縫っています。
今日は襟付けです。
半分は前回待針を打ってあって、そこに仕付けを掛けて来ました。
いつも剣先が鋭角にスッキリできないので、そこを克服すべく仕付けを掛けてはやり直し、なんとか満足のいくものになったようです。
何時もは、早く着たい一心で急ぎ足で仕立てていましたが、今回はひとつひとつ丁寧に進めています。
ググッと腕を上げられることでしょう。

Nさんは、今日からお仲間入りです。
津田屋さんで買われた夏用半襦袢ですが、袖下だけが縫えていません。
自分で好みの袖丈に縫うのだそうです。
購入したもののどう縫っていいか解らず、そのままになっていたようです。
ミシン縫いで絽の地の目は曲がっているし、きれいに仕立てるのは困難ですが、何とか片袖完成。
片方も途中まで進みましたので、お家で仕上げられるでしょう。
がんばってね。

Mさんは、半襦袢です。
長襦袢の残り布で、お袖を作りました。
身頃に前幅の標を付けて、襟に適度な緩みを入れ待針で止めます。
襟付けが終わって、襟幅を付け、縫込みに忍び綴じを入れてから襟裏をくけます。
袖振をくけて来てくだされば次回えり先と忍び綴じで完成です。
次の準備もお願いしますね。

Sさんは紬の単衣を縫っています。
早く襟付けに進みたいようですが、中々宿題が進まないので、今日は襟付けを諦めて、おくみ付けのくけと、褄下の直しと裾くけをしました。
まだ、脇くけが残っていますので、そこはお家で頑張ってもらって次回は襟付けに進みましょう。

THさんは小千谷縮を縫っています。
脇縫いをしてきて下さったので、2分離してもう1本脇を縫い、更に忍び綴じを入れました。
脇縫い最上の仕立てです。
後ろ袖付の標を前身頃に写して、後ろ裾から肩山を通り前裾までくけました。
片方の脇くけまでが宿題です。
THさんは和裁は初めてで何も分かりませんとおっしゃいますが、洋裁はかなりおできになるようで、順調に進んでいます。
八寸名古屋にも取り掛りました。
お持ちになった絹糸が弱っていたため、かがりに進めませんでしたが、寸法を測って待ち針で止めました。
お太鼓裏上部の千鳥掛けと手先の縫いが宿題です。
この帯は、今仕立てている小千谷縮に合わせて購入しました。
アイボリーの地に茶と緑系の柄の紗献上です。
皆さん口々に、いい色!素敵!と羨ましそうでした。

写真は教室風景です。皆さん熱心に針を動かしています。

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道明でお買い物

先週は目の回る忙しさで、御無沙汰してしまいました。
週末は北海道へ撮影旅行に行ってきたのですが、写真の整理ができましたらご覧頂くとして、今日は、別の話題。
7月初旬、縁会の皆さんと道明に行った時に、皆さんがお求めになった帯締めたちの特別公開(?)です。
ご覧下さいませ(^_-)-☆

この色使いは、私も初めて見ました。笹波組で、『法隆寺』の色違いの様です。
多色の段染めで、冠組です。金砂子が散らして有ります。
複雑な暈し染めです。御岳組で、銘『木蓮』。
青磁の地色に暈しの配色、暈しは黄味がかった茶から桜鼠にそして紅紫にと変化しています。銘は『五雲』笹波組です。
こちらも笹波組、明るい灰色に支子(くちなし)と代赭(たいしゃ)の配色。青い帯に合わせます。
辛子色を薄めたような地色に白い柄がさりげなくて、合わせ易い1本です。
こちらも『五雲』です。紫染(ふしそめ)を濃くしたような茶系の地色に、焦茶、明るめの銀鼠、辛子と暈した柄が入っています。
 銘『大正桃山』七色の彩が可愛らしい一本、笹波組です。
 錆朱の暈しで柄出しをした御岳組です。
 こちらも『桃山』ですが、『大正桃山』より彩度を抑えた大人向きの配色です。
お忙しくて、ご一緒できなかったHさんに送った画像。真ん中の『桐壺』をお買い上げです。『桐壺』は唐組、『曙光』と右の暈しは笹波組です。
お買い物の後はランチ&おしゃべり、初道明の方も満足の一日となったようです。

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2012年7月17日火曜日

道明日本の色名『錆浅葱』 西欧の色名『アッシュローズ』

道明組紐教室 今月紹介の日本の色名は『錆浅葱・さびあさぎ』 
西欧の色名は『アッシュローズ』です。

 錆浅葱を使った意匠です。暈しが美しい高麗組です。
 西洋絵画シリーズから

夏期講習の申し込みが始まり、見本ができていました。
左から4本は耳付き丸台笹波組で、次は四天王寺組、次は2段4枚組の「志保」、次は段染めの講習です。右の2本は大暈しの唐組ですが、暈しがずれないように中心から組み始める方法を教えて頂きます。
私は左からの3講習を受けるつもりです。

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