2011年12月12日月曜日

和裁塾だより 12/11

前日の忘年会の疲れもなんのその、和裁塾を開講致しました。
私が到着するともう3人の方がいらしていました。皆さん、ご熱心です。

Tさんは薄物の単衣コートを縫っています。
袖の続きからです。コートの袖口には袖口布が付くので、着物の単衣袖とは縫い方が違います。
袖口の止めをして口下から袖下まで縫い、口布を絎けます。
身頃は背縫いからです。
コートの縫い目はきせを掛けずに割るので、細かい針目でまっすぐに縫わなくてはなりません。
割った背縫いの縫い代は背縫いの上に重ねて千鳥かがりで止めます。
次は脇縫いです。脇縫いも割るので袖を付けてから絎けますが、身八つ下だけ先に絎けました。
次回は裾を絎けて衿に進みます。

SKさんは、肌襦袢です。
お袖を付けて、縫い代を絎けました。
洗えるように化繊の羽二重で、掛け衿を付けました。
これで、長襦袢の半襟の下から肌襦袢の衿が覗いても見栄えが良くなります。
身八つ止まり、袖下明き止まり、袖付け止まり2か所、馬乗り止まり、すべての左右10か所に閂止めをしました。
お家で宿題ができないので、大分掛ってしまいましたが、完成しました。お疲れ様でした。

STさんは袷の着物を縫っています。
表は衿付けまで縫い上がりましたので、裏を縫いました。
両駒の八掛けは布端がほつれ易いのですが、裾が1分5厘もほつれてしまいました。
標付けが済んでからこうなるとなかなか厄介です。
八掛けを1分5厘詰める事にして、胴裏の標を下げました。
袷は標通り丁寧に縫わないと表と裏が合わなくなります。
八掛けの後ろ幅を標して、脇縫い胴接ぎ衽付けまで進みました。
裏衿付けが済めば裾合わせです。

Hさんは肌襦袢です。
脇縫いをミミ絎して、裾も絎けました。
裾ができたら衿付けですが、その前に肩当てを付けました。
Hさんは、化繊の掛け衿を地衿にとじ付けて一緒に衿を付けました。
この方がひと手間省けます。
衿先を残して、衿を絎けました。
次回は衿を仕上げて、袖を付けます。閂止めをすれば出来上がります。
後ひと息ですね。

今日も、ちくちく熱心に針が進みましたね。
寒くなってきましたし、益々忙しくなりますが、どうぞ御身お大事に…

にほんブログ村ランキング参加中です。
よろしかったらクリックを!
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ

お訪ね下さいませ(^u^)

2 件のコメント:

  1. 数年前から、メキシコで一人細々と着物広報活動をしております。 私もこちらで、メキシコ人や日系人、数人に和裁を教えています。自分で着る着物寸法など、色々疑問に感じることがあり・・・検索していましたら、出合いました。 私の活動は、ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/kimonoakanefuji10n を ご覧いただければ幸いです。

    返信削除
  2. Sra Akaneさんへ
    コメントを頂いていたのに、気が付かなくてごめんなさい。
    ブログ拝見しましたよ。
    メキシコなんて遠いところにも着物愛好家の方がいらっしゃるのですね。
    色々ご苦労の多い事と思いますが、頑張って下さい。
    私でお役に立ちそうな事が有りましたら、どうぞご連絡下さい。
    HPにメルアド載せています。
    お元気で~☆

    返信削除