2009年8月14日金曜日
母の草履
夫の母は、芝居が好きで、毎月、着物で歌舞伎座に出掛けていました。
そのたびに、着付けを手伝うのが私の役目でした。
母の若いころは、着物で生活するのが当たり前の時代でしたから、着こなし上手で、色々な事を教えて貰いました。
母は鼻緒に足を深く入れないで、前坪を足の指で挟んで履いていました。
深く履くのは野暮ったいと云って、前坪をきつめにすげて貰っていました。
何度も履いているのに、母の草履は鼻緒の型がくずれていません。
脱いだときに、鼻緒が広がっているのは、見苦しいと云うことでした。
大正2年生まれの江戸っ子です。
私も見習っていますが、母のようにはいきません。
今はもう高齢で、着物を着る事も歌舞伎座に行く事もなくなってしまいました…
写真は、母愛用のろうけつ染め革の草履です。
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