先週土日、今週水曜は、今年最後の和裁塾でした。
17日は4名、18日は5名、21日は4名、年末のお忙しい中ご参加いただきました。
17日
TMさんは、紬地染め小紋です。
縫い直しで、柄合わせを改善、袖丈を希望の丈にして、身丈をできるだけ長くするため、見えないところに接ぎを入れ、苦心して柄を合わせました。
そのままでは、袖丈が1尺2寸にしかならないので、後ろ身頃から新しく袖をカットしました。
前の袖を後ろ身頃にして、身丈の不足分は共布の肩当を揚げ位置に足して間に合わせました。
この大手術に、毘沙門亀甲の柄合わせが入るので、かなりの試行錯誤でした。
柄と接ぎ位置を決め、すべての接ぎ位置を縫い合わせるまで1日かかりました。
新年の初稽古から標付けをします。
TZさんは、浴衣です。
袖が縫い上がり、袖幅を標しました。
後ろ揚げを縫って絎け、背縫いをしました。
背縫いの2度縫いは宿題にして、後ろ幅肩幅を標しました。
次に前の揚げを縫いました。
次回は脇縫い、3枚目の浴衣は順調です。
Uさんは、袷です。
背綴じ脇綴じをして、襟先を作り襟綴じまで進みました。
三つ襟芯を入れ、襟幅を標しました。
襟幅を折り上げ、縫込みに綴じを入れました。
襟裏絎けをして来ていただけば、次回は衽綴じと、褄下絎けです。
順調に進めば次回で完成です。
KJさんは、長襦袢です。
脇の絎けをしました。
午後からだったので、あまり進みませんでした。
今日はお泊りで、明日も引き続き受講です。
朝からがんばりましょう。
18日
Eさんは、夏久留米です。
袖が縫い上がって、袖幅を標しました。
後ろの揚げを縫って絎け、背縫いに進みました。
居敷当を付ける単衣仕立てなので、揚げから上の背縫いは袋縫いにしました。
揚げから下は2度縫いです。
SYさんは、浴衣です。
襟が付け終ってきせを掛け、三つ襟芯を入れて襟幅を標しました。
襟幅を折り上げて縫い込みに綴じを入れました。
襟絎けはしつけで留めておいて、襟先を作りました。
襟絎けを宿題にしてお袖付けに進みたかったのですが、襟絎けまでで終了。
次回は袖付けで、完成です。
SHさんは、久留米絣の単衣です。
脇絎けまで終って、前幅を標しました。
規則的にドットが並んだ絣柄なので、柄合わせを完ぺきにするために、ここで衽の柄合わせと標付けをしました。
着丈が長く布が不足なので、衽の不足分は襟からカットして、襟の不足分は共襟下に別布を使ってやりくりします。
下前の衽に接ぎを入れて、標付けをしました。
衽付けが済むと着て見て、柄合わせの出来栄えを確認していました。
TMさんは絹物の単衣です。
脇縫いをして袖付け周りの縫い代を整え、身八つ下に忍び綴じを入れました。
居敷当を付けた後、脇縫いから続けて絎けるので、袖付け周りの縫い代はしつけでとめました。
次回は居敷当からです。
KJさん、昨日は、近くのホテルにお泊りで、2日連続受講です。
脇絎けの残りを絎けて、裾絎けに進みました。
裾を絎ける前に、すその折り返し部分の背縫いと脇縫いに補強を入れました。
ここが一番傷みやすいところです。
次に前幅を標しました。
次回は竪襟付けです。
21日
おひとり風邪でお休みでした。お引越しでお疲れだったのでしょう。お大事に!
THさんは、八寸名古屋の続きです。
お太鼓はなさっていらしたので、ちょっと手直しして終了。
胴回りのかがりに進みました。
表と裏の色が違うので、表の色の糸で縫うと裏側で縫い目が目立ってしまいます。
裏に糸が見えないように、ご自分で工夫をしてかがっていました。
素晴らしい工夫です。
TNさんは、浴衣です。
前回柄合わせが済んでいたので、標付けをしました。
身頃、衽、襟と標付けがすべて終了です。
次回から、縫い始めます。
Mさんは、男物浴衣です。
まずは、用尺の確認からです。
柄合わせがないので、端から畳んで確認をして裁ちました。
気分がお悪いとの事で、ここまででお帰りになりました。
もう、お元気になられたでしょうか?お大事に!
Iさんは、ご主人の浴衣です。
襟絎け、襟先、袖付けと進みました。
早じまいで、少し残ったようですが、お家で完成させるようです。
お昼休みのお食事の後、コーヒーを飲みながらお菓子を召し上がって頂くのですが、Iさんから源吉兆庵の干支のお菓子を頂きました。
小豆の中には栗が入っていました。美味しかったです。ご馳走様でした。
皆様、年末のお忙しい中、有難うございました。お疲れ様でした。
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